「競馬の歴史のなかで、ディープインパクトはどれくらい強いのか?もしディープインパクトより強い馬がいるとすると、どの馬なんだろう?」
競馬をやっていると毎年、強い馬がでてくるので楽しいのですが、どの馬が1番強いか気になりますよね。
- ディープインパクトは歴代最強馬なのか?
- 国内の最強馬ランキングとは?
- 世界にはどのくらい強い馬がいるのか?
このように、知りたいことがたくさんあるのではないでしょうか?
というわけで今回は、競馬史上で1番強かった競走馬を知りたい方へ「国内歴代最強馬ランキングと世界の競走馬事情」について分かりやすくご説明していきます!
日本の歴代最強馬ランキング!国内で最強と名高い競走馬はどれ?
歴代最強馬ランキングと聞いて、どの馬がランキングされると思いますか?
結果から言うと、必ず決まってこの順位。ということはありません。
ただ、どの年代の人も、どの性別の人も、競馬歴の長い短いに関係なく認められる名馬がいます。
逆に言えば、認めざる負えない。それぐらい強かった馬たちです。
日本の競馬を語る上でまず、この馬を知っておいたら間違いない。そんな馬たちを5頭紹介します。
この5頭の名前や成績、豆知識を知っているだけで、競馬を始めて間もない人は競馬の入り口として、競馬歴が長い方もさらに競馬が楽しくなりますよ。
この5頭を知れば、日本の競馬史を知ったも同然です!
1位:ディープインパクト!「英雄の走り」と称された史上最強馬
歴代最強馬と聞いてほとんどの競馬ファンが名前をあげるのがディープインパクトです。
日本の競馬史を語る上で、この馬のことを語らない訳にはいきません。
では、具体的にディープインパクトとはどんな馬だったのでしょうか?
無敗の3冠馬
皐月賞・日本ダービー・菊花賞 この3大タイトルをクラシックレースと呼び、ディープインパクトは全てのレースで優勝しました。
最後の1冠となる菊花賞では13万人以上の競馬ファンが京都競馬場に押し寄せました。
無敗の3冠馬としては21年ぶり2頭目。
その21年前に初めて無敗の3冠馬になったのが、後にご紹介するシンボリルドルフです。
ディープブーム
ディープインパクトの活躍は各方面でアイドルホースとして扱われ、日本中で知られるようになりました。
ディープインパクトは3冠馬となった翌年に凱旋門賞に挑戦します。
凱旋門賞とは世界の競馬レースの中で最も権威あるレースです。
菊花賞の後、有馬記念で初めて敗北しますが、その後は国内のG1レースを連勝。
さらに人気も知名度も上がっていきます。
ディープインパクトの凱旋門賞出走が決まると競馬関連以外の新聞やメディアなどでも取り上げられ、レース前後には競馬番組だけでなく、多くのテレビも放送される程の人気になりました。
引退式の人出5万人。
引退式は競馬の全レースが終わった後に行われる為、引退式で5万人という数字は異例です。
競馬をギャンブルからスポーツへと変えたという意味で、昨今の競馬ブームはディープインパクトから始まったと言っても過言ではありません。
種牡馬としての功績
ディープインパクトは引退後、種牡馬としても活躍します。
次々と名馬を輩出し、種付け料も年々高騰し4000万円まで到達しました。
2020年にはコントレイルがディープインパクト以来の無敗の3冠馬になり、親子で無敗の3冠馬となりました。
今でもディープインパクトの名前が最強馬として上がるのは、種牡馬としての功績もあるからと言えます。
2位:シンボリルドルフ!史上初の7冠を達成した昭和最強の競走馬
先程、お伝えした日本史上初めての無敗3冠馬がこのシンボリルドルフです。
競馬歴が浅い人にはあまり馴染みがない馬かも知れませんが、当時の競馬を知る人なら必ず名前があがります。
3冠を達成した後も強さは衰えず、引退するまでにクラシックレースを含めた格式のあるG1を合計7回勝ったことから7冠馬という代名詞が有名ですね!
また、頭がとても賢い事でも有名で、レース前に馬自身で体を作る。レースの勝ち方を知っている等の逸話が残っています。
3位:アーモンドアイ!芝G1勝利数で歴代1位の9勝を達成した最強馬
次にあげるのがアーモンドアイ。
牝馬最強馬がここでランクインしました。
アーモンドアイの特徴は1600〜2400mのG1を勝っていること、ドバイターフで海外でもG1勝利をあげていることです。
そしてランクインされる最大の理由は獲得賞金額、歴代ナンバー1だからでしょう。
また、世界レコードを叩き出した2018年、3頭の3冠馬が対決し「世紀の一戦」といわれた2020年と、ジャパンカップと縁がとても深い牝馬です。
名前の由来は「美人とされる顔の目の形」です。
4位:オルフェーブル!史上7頭目のクラシック3冠を獲得した最強馬
最強馬を選ぶ基準はあるのでしょうか?
競走馬の中には記録より記憶に残る馬がいます。
そしてまた、その両方を持っているファンに愛された馬がいます。
そんな記録にも記憶にも残る馬がオルフェーブルです。
オルフェーブルも3冠馬で、先ほどお伝えしたディープインパクト以来の2011年に達成しました。
オルフェーブルといえば「凱旋門賞」と「気性難」が有名なエピソードです。
凱旋門賞
3冠を達成した翌年、オルフェーブルは凱旋門賞へ挑みました。
スタート後、後方に待機して直線を迎えると、馬なりで先頭近くまであがって行きます。
そして残り300mで先頭に立ち、誰もが勝ったと思ったゴール手前で交わされて惜しくも2着となりました。
翌年も挑戦しましたが、またも2着。
どの馬よりも凱旋門賞馬に近づいた馬です。
気性難
オルフェーブルの気性はとても荒いことで有名です。
デビュー戦で騎手を振り落とす。阪神大賞典では1度レースを走ることをやめて後方に下がってしまったなどの逸話が多くあります。
今、お伝えした阪神大賞典では、そこから盛り返して2着になったことで伝説のレースと言われています。
5位:エルコンドルパサー!日本初、凱旋門賞で2着を獲得した競走馬
オルフェーブルの凱旋門賞から遡ること13年。
まだまだ日本の競馬が世界と差があった時代に、同じく凱旋門賞で2着になった馬がいます。
それがエルコンドルパサーです。
しかし、エルコンドルパサーは上位の馬と正当な比較が出来ません。
なぜなら、エルコンドルパサーはクラシックレースに出走できなかったからです。
当時のルールでは外国馬の父母に持つ外国産馬といわれる馬はクラシックレースに出る権利がありませんでした。
エルコンドルパサーも出走資格がないため当時、外国産馬のダービーと言われていたNHKマイルカップを選び優勝。
その年のジャパンカップを勝ったことでクラシックで走っていたらどうなっていたか?と常に話題にあがります。
その答えを示すかのように、翌年の凱旋門賞での2着。
馬券を買う際にはタラレバは禁物ですが、歴史上の名馬の話をする時のタラレバは夢を膨らませてくれますね!
世界の歴代最強馬を一挙に紹介!世界の「すごい」競走馬事情とは?
日本の最強馬についてはよく分かりました。
でも世界にはもっと強い馬がいるのではないですか?
結論から言いますと、世界にはもっと強い馬がいますし、日本の競馬とは大きく違う点も沢山あります。
それは、日本の競馬が世界に認められたのはここ数年の話だからです。
日本の競馬と同様に、世界の競馬についても知りたい。そんな方のために、世界の競走馬についてもご紹介していきます。
世界には日本とは規格外な馬たちがいますので、是非チェックしてみてください!
セクレタリアト!アメリカ史上最強馬で三冠を達成した競走馬
史上最強、伝説の競走馬といえばこの馬、アメリカのセクレタリアト。
現役でレースを走った期間は1972〜1973年のわずか2年ですが、その間に数々の伝説を作りました。
セクレタリアトは1973年のアメリカ3冠馬です。
アメリカ3冠レースは日本の芝とは違いダートで行われます。
その最後の3冠目のレース、ベルモントステークスはあまりにも有名で、優勝したセクレタリアトと2着馬との差はなんと31馬身。
未だに破られていない世界レコードで優勝しています。
その後も大差勝ちや芝レースでの勝利を重ねて、生涯成績は21戦16勝。
その中には降着や熱発の状態での出走での敗戦も含まれています。
競走馬時代の2年間はともに年度代表馬に選出されています。
競馬は「血統のスポーツ」とよく言われますが、このセクレタリアトの血を継いでいるサラブレッドが現在の日本でもレースをしていると考えるとロマンが広がりますね!
ブラックキャビア!オーストラリア史上最強、G1で無敗を誇る最強馬
25戦もレースをして、無敗で引退した競走馬を知っていますか?
その伝説を作ったオーストラリアのブラックキャビアを紹介します。
ブラックキャビアは2009〜2013年の間に25戦全勝。全て1番人気で勝利をあげています。
ほぼ1000m〜1200mでのレースを走り、短距離ではまさに無敵でした。
ブラックキャビアの凄さは、2歳と3歳時には故障もあり出走回数が多くはなかったのですが、その後、連闘や中1週のレースでも確実に勝ちを重ねていったところでしょう。
また、馬の栄誉を讃えて自身の名前が付いたレースが創設されました。
創設されただけではなく、自身がそのレース出走し優勝してしまうという偉業を成し遂げてしまいます。
馬格がとにかく大きく、馬体重は600kgほどあったのですが牝馬です。
ウインクス!2018年世界ランキング1位、獲得賞金額も歴代1位の競走馬
ブラックキャビアの記録は塗り替えられることがもう無いのではないか?
そう、多くの競馬ファンは思っていました。
しかし、ブラックキャビアが引退した翌年にウィンクスは同じくオーストラリアでデビューします。
そんなウィンクスは、なぜ最強馬なのか?
それは、生涯賞金額が約21億円。
歴代の競走馬の中で獲得賞金世界1位だからです。
ウィンクスの特徴は、本格的に才能が開花したのは4歳以降で、デビュー後から期待され続けたわけではないところにあります。
現に、担当調教師もコックスプレート(G1)を勝った際に、「このレースに出走することすら想像できなかった」と話をしています。
延ばした連勝数は33勝で、毎年選ばれる世界の現役馬ランキングでも1位を獲得しています。
フランケル!生涯戦績が14戦無敗のイギリス史上最強馬
先程もお伝えしたように競馬は「血統のスポーツ」と言われています。
フランケルは良血馬として生まれ、また現在もその血を子供に受け継いでいる1頭です。
フランケルはイギリスで生まれ、2歳時から大差勝ちを繰り返しました。
競走馬の強さを数値化したレイティングでは2歳時で133という脅威の評価を受けています。
その結果、2歳を終えた時点で翌年のクラシックレース制覇は間違いないとの声が上がっていました。
フランケルは期待通りに日本の皐月賞にあたる2000ギニーを6馬身差で圧勝し、その後は距離適性から1600〜2000メートルを中心に走り、14戦14勝。
引退後の種牡馬成績も素晴らしく、日本でも産駒がG1勝ちを収めるなど世界中で活躍しています。
シーバード!凱旋門賞で各国の名だたる最強馬を抑えたフランスの名馬
最後にご紹介したいのは1960年代にヨーロッパで活躍したシーバード。
戦績は8戦7勝。イギリスダービーと凱旋門賞を勝利しています。
今まで紹介した名馬と比べると少し物足りない成績かも知れませんが、シーバードが最強馬とする理由が2つあります。
それは、凱旋門賞のレベルとレイティングです。
シーバードが勝った凱旋門賞は史上最強レベルといわれています。
その相手を6馬身ちぎって圧勝していることから、最強馬の候補としました。
また、フランス生まれのシーバードがイギリスの凱旋門賞を勝ったということが1960年代の競馬界ではエピソードを強くしているのでしょう。
つぎにレイティングです。タイムフォースという専門誌はシーバードに145という数字を与えています。
これは史上最高の値で、数字の上での歴代最強馬と言えるでしょう!
まとめ
ヨーロッパでは、良い血を残すために強い馬ほど早く引退させ、種牡馬にします。
オーストラリアでは昔の日本競馬のように連闘やレース間隔を開けずに出走することも多々あります。
また、イギリスでは紳士のスポーツとされ、大きなG1当日は正装をした人々が競馬場に足を運び、サウジアラビアでは賞金総額20億円を超えるイベントも開催されます。
世界では日本とは違う、さまざまな競馬を見ることができます。
またそれを知ることで、日本の競馬の良さや楽しさを知るきっかけになることでしょう!