『競馬をしていると、サンデーサイレンスってよく耳にするけど、そんなにすごい馬なの?』
競馬をしている人なら、誰もが1度は聞いたことがある『サンデーサイレンス』。
実際どんな馬だったのか、成績・産駒はどうだったの?と気になりますよね。
- 競走馬時代は強かったの?
- 種牡馬としての結果は?
- 今も直子は走っているの?
このように気になることがたくさんあるのではないでしょうか?
ということで今回は、『サンデーサイレンス産駒の最高傑作は?日本競馬の最高傑作』を詳しくご紹介していきます。
サンデーサイレンスは、日本競馬のレベルを底上げし、基盤になった馬です。
種牡馬入りしてから馬生に幕を閉じた現在までの長い間、今もなお日本競馬を変えた馬として語り継がれています。
是非、今回ご紹介する内容を最後までお読みいただければ、血統という競馬でもっとも深く、面白い物が分かるようになります。
血統についての知識を深める上でも、すごく丁度良い内容だと思うので、是非覚えて頂けたら幸いです!
サンデーサイレンスとは?子供の数は約1600頭?すごい理由をご紹介!
日本競馬を変えた馬って言うけど、実際サンデーサイレンスはどういう馬だったの?
競馬をそれなりにやっている方は分かると思いますが、サンデーサイレンスという名前って頻繁に聞きますよね。
競馬歴の長い方でしたら現役時代や種牡馬時代をよく知っている方もいます。
ですが、最近始めた方やサンデーサイレンスが亡くなった2002年以降に競馬を始めた方は、知らない事が沢山あるでしょう。
ここからは、サンデーサイレンスの競走馬時代と種牡馬時代の2つに分けてご紹介していきます!
サンデーサイレンスの競走馬時代
サンデーサイレンスは、1986年に誕生しました。
幼駒時代は、華奢な体つきで、両後脚が内側に湾曲していた為、セリに出されても売れ残ってしまうのです。
そして幼駒時代に腸疾患を発症し、一時生死の境をさまよいました。
スタッフや獣医師の懸命な治療の成果が実を結び、奇跡的に回復するのです。
そしてセリの帰りに馬運車が横転する事故が起きます。
サンデーサイレンスは一命を取り留めましたが、全身に怪我を負ってしまいました。
この馬運車に乗っていた人・馬を含めて助かったのは『サンデーサイレンス』ただ1頭だったのです。
そしてサンデーサイレンスはしっかりと怪我を癒し、1988年に無事デビュー戦を迎えます。
デビュー戦では2着に敗れましたが、すぐに初勝利を挙げ休養に入る。
その後は休み明けの復帰戦を勝利し、サンフェリペハンデキャップ(G2)も勝利します。
ついに迎えたサンタアニタダービー、ここで2着馬に11馬身という圧倒的な差をつけ勝利し、ケンタッキーダービーへの参戦が決定されました。
ケンタッキーダービー当日はスタート後、アクシデントがあったものの、最終的には1番人気馬に競り勝ち、見事勝利を飾ります。
その後、2冠目のプリークネスステークスも勝利し、遂に3冠に大手をかけました。
しかし3冠目のベルモントステークスで8馬身差の2着と敗れます。
ベルモントステークス後も、引退まで堅実な走りで、2着→1着→1着→1着→2着と結果を残し、デビューから引退まで連対率100%でした。
競馬の本場とも言われる程レベルの高いアメリカで、これだけの成績を収められる馬は中々見る事が出来ません。
サンデーサイレンスは競走馬時代、まさに一流馬でした。
サンデーサイレンスの種牡馬時代
競走馬時代のサンデーサイレンス、桁違いな馬だったという事はお分かり頂けたと思います。
では、牡馬の第2の馬生となる種牡馬時代はどうだったんでしょうか?
みなさん気になりますよね。
ここからは種牡馬時代について詳しくご紹介していきます。
サンデーサイレンスは、無事種牡馬入りとなりますが、アメリカでの期待は薄く人気がありませんでした。
1990年に日本の吉田善哉氏がサンデーサイレンスを約16億円超で購入しました。
日本に輸入されてからは、順調に種牡馬生活を歩み始めます。
しかしながら初年度産駒の評価は決して高いものではなかったのです。
ですが初年度産駒は、前評判とは裏腹に、想像以上の活躍を見せ、30勝そして内4つの重賞制覇を成し遂げました。
初年度から思いもよらぬ活躍で、翌年にはリーディングサイアーを獲得します。
その後も産駒の成績は落ちるどころか、どんどん上がり続け、様々な名馬を生み出して来ました。
このことからサンデーサイレンスは、競走馬時代・種牡馬時代の両方で大成功を収め、その生い立ちからもまさに奇跡の馬というのがふさわしいです!
サンデーサイレンス産駒の最高傑作3選!日本競馬の最高傑作とは?
ここまでご紹介した内容だけでもサンデーサイレンスの凄さは伝わったと思います。
じゃあサンデーサイレンスの有名な産駒ってどの馬?一流馬は本当にいるの?と疑問に感じる方もいるでしょう。
ここからは『サンデーサイレンス産駒の最高傑作3選、日本競馬の最高傑作とは?』ということで、もっとも素晴らしい産駒3頭を発表していきます!
サンデーサイレンス産駒の最高傑作No.3
約1600頭いるサンデーサイレンス産駒から最高傑作TOP3にランクインしたのは、『ハーツクライ』です。
ハーツクライは2004年デビューの牡馬。
現役時代は、デビューから素質の高さを見せ、3歳時はクラシック戦線に駒を進めます。
皐月賞では14着、続くダービーで2着と挽回すると、3冠ラストの菊花賞では1番人気に支持されました。
しかしながら結果は7着と敗れてしまい、その後は善戦したりしなかったり、波のある成績でした。
2005年の有馬記念では、日本競馬界の宝であり歴代最強馬としても有名な、ディープインパクトとの戦いになります。
鞍上のクリストフ・ルメール騎手が、ディープインパクトに勝つには、ディープよりも前にいるしかないと判断しました。
ハーツクライはこれまで3歳時から追い込み馬として結果を出してきていましたが、この大一番で先行策を取ります。
この作戦が見事にハマり、最強馬ディープインパクトに勝利しました。
有馬記念後はドバイシーマクラシックに参戦し、見事海外の強豪相手にも勝利し、G1連勝を決めます。
現役引退後は、種牡馬として繁殖入りしました。
ハーツクライは初年度から活躍馬を輩出し、毎年重賞(G1)馬を送り出すなど種牡馬としても大活躍しています。
主な産駒は、リスグラシュー・ワンアンドオンリー・ジャスタウェイなどを輩出しました。
サンデーサイレンス産駒の最高傑作No.2
サンデーサイレンス産駒最高傑作TOP2は、『サイレンススズカ』です。
サイレンススズカは1997年デビューの牡馬。
現役時代は素質の高い馬という評価ではありましたが、4歳時G1では中々結果が出ませんでした。
しかしながら翌年98年の始動戦を境に宝塚記念(G1)その他重賞4勝を含む6連勝を収めます。
満を持して出走した天皇賞秋では1番人気に推され、サイレンススズカの大逃げを全ての競馬ファンが楽しみにしていました。
しかし悲劇は突然訪れます。
東京競馬場の3・4コーナー中間にある大ケヤキを超えたあたりで、急激に失速します。
なんと故障を発症してしまったのです。
誰もが無事を願いましたが、診断結果は、左手根骨粉砕骨折(予後不良)となりました。
予後不良、つまり馬にとっては死を意味するものです。
競馬に関わる全ての人が聞きたくない言葉ですね。
誰もが期待した大逃げからの圧勝劇、しかしながら実現することはありませんでした。
1998年11月1日1枠1番、まさに1尽くしの日で、まさかの結果、『沈黙の日曜日』というフレーズは今でも忘れられていません。
これからという道半ばでターフに散ってしまったサイレンススズカ。
全ての競馬ファンが歴代最強馬の1頭に支持するでしょう。
それほどファンの心を掴み、魅了させた馬なのです!
サンデーサイレンス産駒の最高傑作No.1
サンデーサイレンス産駒最高傑作TOP1は、『ディープインパクト』です。
ディープインパクトは2004年デビューの牡馬。
競馬ファンだけでなく競馬を知らない人でもほとんど名前を聞いたことがあるのではないでしょうか?
レジェンド武豊が最後まで主戦を務めました。
その生涯成績はなんと14戦12勝で唯一の敗北も2着(残り1回は失格)という、とんでもない成績を収めています。
主な勝ち鞍は、皐月賞・東京優駿日本ダービー・菊花賞・天皇賞春・宝塚記念・ジャパンカップ・有馬記念とG1を7勝。
全てのレースで最速上がりを披露し、着差もしっかりつけています。
まるで飛んでいるような走りだったという人も多いです。
そして現役引退後は種牡馬入りし、ハーツクライ同様大成功を収めました。
主な産駒は、ジェンティルドンナ・コントレイル・サトノダイヤモンドなど数多くのG1馬を輩出しています。
まさに、サンデーサイレンスを引き継いだ馬でもあり、奇跡の馬とも言えるでしょう。
このようにサンデーサイレンスは、多くの活躍馬を送り出し、またその活躍馬の産駒もまた活躍馬を出すという、素晴らしい馬でした!
サンデーサイレンス産駒ジャンル別の最高傑作!気になる代表馬は?
サンデーサイレンス産駒の最高傑作TOP3、凄い馬ばかりでしたね。
まさに一流の中の一流です。
とここで1つ疑問に思う方もいると思います。
距離別の最高傑作はどの馬なのか?気になりますよね。
TOP3の馬を除いてご紹介していきます!
サンデーサイレンス産駒最高傑作の短距離馬は?デュランダル
サンデーサイレンス産駒最高傑作、短距離部門は『デュランダル』です。
デュランダルは2001年デビューの牡馬。
短距離戦を中心に、スプリンターズステークス・マイルチャンピオンシップ連覇とG1を3勝しました。
サンデーサイレンス産駒の中でも特に短距離に特化した馬である為、今回短距離最高傑作は、デュランダルとさせていただきました。
サンデーサイレンス産駒最高傑作の中距離馬は?スペシャルウィーク
サンデーサイレンス産駒最高傑作、中距離部門は『スペシャルウィーク』です。
スペシャルウィークは1997年デビューの牡馬。
中距離から中長距離を中心に、東京優駿日本ダービー・天皇賞春・天皇賞秋・ジャパンカップとG1を4勝しました。
ディープインパクトを除けば間違いなくこの馬が中距離では抜けているでしょう。
ディープインパクト同様、レジェンド武豊が主戦を務めていました。
ハーツクライの方が成績としては見劣りするかもしれませんが、種牡馬としての結果も加味させて頂いております。
それでもスペシャルウィークは、競走馬時代も種牡馬時代も素晴らしい結果を残してるのです!
サンデーサイレンス産駒最高傑作の長距離馬は?
サンデーサイレンス産駒最高傑作、長距離部門は『マンハッタンカフェ』です。
マンハッタンカフェは2001年デビューの牡馬。
デビュー時から長めの距離を使われていて、現役後半は長距離を主戦場としていました。
菊花賞・有馬記念・天皇賞春と長距離のG1を3勝していることからも、サンデーサイレンス産駒の中ではもっとも長距離適正が高かった馬だと言えます。
種牡馬としても非常に優秀で、産駒は幅広い対応力がある馬が多いです。
サンデーサイレンス産駒最高傑作の牝馬は?
サンデーサイレンス産駒最高傑作、牝馬部門は『スティルインラブ』です。
スティルインラブは2002年デビューの牝馬。
デビューから非常に高い素質を見せ、なんと3歳牝馬三冠を達成しました。
距離適性も幅広く非常に安定感がありましたが、4歳時からは低迷してしまいます。
このことから早熟馬であったことがわかるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
競馬ファンなら誰もが1度は聞いたことがあるサンデーサイレンス。
しかしどういう馬だったのかというのはあまり知られていないと思います。
度重なる怪我や病気、これを全て乗り越えて無事に競走馬としてデビューしただけでも奇跡なのに、これだけの現役成績と種牡馬実績も出しました。
まさに超一流の伝説の馬です。
今回、最後までご覧頂けた方は、サンデーサイレンスの凄さが伝わったのではないでしょうか?
これほどの馬は滅多に現れません。
現役時に見れたら本当に凄い事だと思います。
是非みなさんもこのような馬に出会えるのを楽しみにしてください。
そして、サンデーサイレンスを知ってしまったあなたは、血統の虜になるでしょう。
1番奥が深い、血統、突き詰めれば突き詰めるほど面白いです!
ということで今回は、サンデーサイレンス産駒の最高傑作は?日本競馬の最高傑作をご紹介でした。